性の多様なLGBTQの子供との関わり方とは?

子育て

今日のNatureメッセージ「正しい生き方は80通りある。自分が生きたいと思った生き方が正解。自分自身を全て使い切る。

今回は、日本人口の5%~8%しかいない、LGBTQの子供達の真実についてご紹介します。

株式会社ニューキャンバス代表、トランスジェンダー活動家の「杉山 文野氏のお話を参考にさせていただきます。

LGBTQの人たちは、周囲の人たちに少しでも理解して欲しい、自然に接して欲しいと望んでいます。

人は、知らない分からない不明なものを、排除しようとします。

でも、LGBTQの人たちは周囲に多くの気を使いながら、大きな苦しみや葛藤を抱え生きているのが実情です。

一人一人が価値ある唯一無二の存在です。

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そこに優劣はありません。

【自分は何者?】“男性”でも“女性”でもない・・・Xジェンダーの思い

また私たち自身も、多くの人の価値観・個性に触れることは、自身の気づきや学びになるはずです。

ときに、その気づきや学びが、自分自身の癒し・救い・勇気になることもあります。

ただ「実情がよく分からない」「どういう対応や関わりをすれば良いのかも悩む」のが正直な感想だと思います。

そこで今回は、性的マイノリティーの日常・心情・家族や友人との関わり方・カミングアウトされた場合の対応などについてご紹介します。

性的マイノリティーへの理解と、関わり方のヒントに少しでもなれば幸いです。

まずは、知ることから始めて、どんな人も生きやすい社会にしていくことが大切ですね。

LGBTQである多様な子供の現実とは?

LGBTQの多様な子供の実情を知り、理解を深める事は互いに生きやすい社会を作る事にもなる。

LGBTQの子供達は、幼少期から自分の「性」に対する違和感を感じています。

でも家族も含め、自分の身近な人に「性」や異性への違和感を、打ち明けることができずにいます。

ほとんどの場合、親にも言えず一人で抱えているという人が少なくありません。

また、カミングアウトすることで「親に嫌われるんじゃないか?」「親を悲しませるんじゃないか?」など周囲からの、拒絶や孤立を恐れてなかなか言い出せないでいます。

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そのため、自己肯定感が非常に低く、自分の存在自体を否定し苦しんでいると言います。

最悪の場合、精神的に不安定になり、不登校やひきこもり、自傷行為、うつ病を発症し、自殺に至ってしまうケースも少なくないようです。(特に思春期の中学生~高校生の頃に多いそうです

杉山 文野氏「周囲に幸せに生きている ロールモデルがほとんどいない。何を目標に目指して生きて行けばいいのかが分からず辛い。」という言葉が印象的でした。

LGBTQの子供たちは、あらゆる制限や多くの心の葛藤を、抱えながら日々生きています。

また多くの子供たちは、周囲に知られないよう仕方なく嘘をつきながら生活している場合も多いようです。

誰にも相談できず、一人苦しく辛い状況に、耐えている現状があるのです。

LGBTQの多様な子供たちの生の声

当事者本人による生の声はこちら☞https://www.youtube.com/watch?v=Av7DesuBguo

ふだん、LGBTQの子供たちは、生活の中でどんなことに不便を感じているのでしょうか?

私たちが、想像する以上に、過酷で辛い実情が見えてきます。

以下は子供達の実際の生の声です。

・「トイレに入るのに抵抗があり、膀胱炎(ぼうこうえん)になってしまった。

・「男子として扱われるのが辛くて無意識に髪を抜いてしまう『抜毛症』になってしまった。

・「毎日制服(セーラー服)を着ないといけないのが苦痛でたまらなかった。違和感や嫌悪感で一杯だった。

・「女子トイレに入るとよく『あなたはこっちのトイレ入ってきちゃダメでしょ』と言われる。

・「友達が『ゲイとかオカマは気持ち悪い』と言っている会話に合わせないといけないのが自分を否定されているようでとても辛かった。

・「人間関係も常に嘘をつきながら付き合っていかなくちゃいけないのがストレスだった。

・「先生にHIVの質問をした時に『同性愛者って気持ち悪いよね』と言われ、怒りで涙が出た。

・「小中学校と時に先生に『あの子は病気だから』と言われた何気ない一言がグサッと突き刺さって、十数年経った今でも鮮明に覚えている。

私たちが、普通に生活を送るだけでも、日々悩みや迷い葛藤があります。

でもLGBTQの子供たちは、これだけ多くの生きづらさや悩みを抱え、現実を生きているのです。

子供にカミングアウトされた場合の対応について

次にカミングアウトされた時の、私たちの対応について見ていきます。

もし、打ち明けてきた人がいた場合、ただただ話を最後まで聞いてあげて下さい。

打ち明けられた側からすると、かなりの驚きやショックがあるかもしれません。

でも、本人は相当の勇気と覚悟で、あなたを信頼し打ち明けてくれています。

否定せず興味本位ではなく、話をただ聞いてあげる。

これだけでも、十分相手を、癒し救うことができます。

そういった周囲の温かい、肯定的な態度に人は、心が癒されていくのです。

「たった一人でも自分を否定しない存在がいてくれる」

これだけで人は、苦しい辛い状況であっても、乗り越えて行こうと思えます。

そして、話が一通り終わったら「話してくれてありがとう」の一言を、ぜひ伝えてあげて下さい。

さらに、アドバイスや話をする前に「もし、間違った事をいってしまって不快な思いをさせてしまったらごめんね」とエクスキューズをいれてあげるとなおGOODだそうです。

あと他にも、第三者に本人の断りなく、LGBTQであることを勝手に話さないことも気を付けたい点ですね。

LGBTQと子供にカミングアウトされた時の親の関わり方

はじめに親御さんは、どうぞご自身を責めないで下さい。

育て方、関わり方が悪かったわけではありません。

お子さんは親に否定されたり、親御さん自身が自分を責める姿を、見るのが一番辛いと感じます。

みんな、一人一人全く違う個性を持った人間です。

みんな違ってみんないいです

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親の対応について

親が子供を受け入れられない、理解できないという状況を前提にお話します。

以下の手順で、一度気持ちの整理からはじめてみて下さい。

1.親自身がまず自分の心と向き合う

・自分はどうしたいのか?自分の心の整理をする

2.LGBTQについてリサーチする

3.LGBTQの人たちが集まる会や場所に、親子で参加してみる

4.子供の気持ちを想像し、理解を示すよう努める

5.子供に質問・確認をする

・「何をどうして欲しいのか?困っていることは?」と聞いてみる。

・「誰に話して良いのか?」と確認をする。

6.特別なことでも恥ずかしいことでもないと、理解を深め受容する

周りに相談できず、親にも心配かけたくないと、一番胸を痛め苦しんでいるのは当事者です。

LGBTQの子供は、周囲にひた隠しに生活し、一人大きな疎外感・孤独感を抱えています。

ですから、親がカミングアウトされたら「大丈夫。あなたはあなたのままでいいよ」と、一人の人間として尊重する言葉をかけてあげて欲しいと思います。

幸せは苦楽一如(くらくいちにょ)。

親子で幸福になるには、現実と向き合うことが必要です。

向き合い乗り越えることで、苦しみや悩みから解放されていくのです。

子供は親の所有物でもありません。

「子供にとっての一番の幸せは何か」を問い続けて下さい。

ぜひお子さんの個性・生き方を尊重し、供をありのまま受け入れてあげて下さい

LGBTQの子供にとっては、親の理解が生きていく上での非常に大きな励みになります。

家庭で子供に伝えるLGBTQのお話

家庭で子供の時からLGBTQの話に触れ考える事で偏見や差別をなくす事ができます。

次に、LGBTQの子供たちの理解に向けて、家庭で出来ることがあります。

子供の時から、家庭でLGBTQの人たちの話をすることで、偏見・差別を減らすことができます。

親がまず、LGBTQについて知り理解を示し、肯定的に話を伝えることです。

具体的に以下の内容について、自然な会話の流れで話してみて下さい。

世の中には「男性」「女性」で性別をハッキリ分けることができない人たちもいる。

動物や他の生き物の中にも、オス・メスで区別できない生き物が存在しています。

それが自然の摂理であり、私たち人間も自然の一部です。

だからこそ、自然はお互いを補い合い、多様性に満ち彩り豊かなのです。

この状態が、自然界のバランス・調和がとれていると言えるのです。

たとえ納得できなくても、一人の人間として相手を尊重すること。

いじめたり、無視したり、相手の嫌がることはしないこと。

ただ、持って生まれた個性が違うだけです。

相手が誰であっても、互いに違いを認め、尊重しあうことは大切なことです。

もし相談されたら、否定せず話をただ聞いてあげる。

ただ話を聞いてもらうだけで、相談者は随分と気持ちが楽になれます。

そして最後に「相談してくれてありがとう」の気持ちを伝えてあげると良いですね。

人は、自分らしく自由に表現して生きることを、一番の幸せと感じます。

仮に理解できなくても、互いの違いを尊重し、寛容な社会になるともっと生きやすくなると思います。

まとめ

LGBTQの多様な人々の生き方を尊重できる社会作りやしくみ作りが必要です。

今回は、LGBTQのお話をさせていただきました。

自分の子供が、いじめ加害者にならない為にも、親子で理解を深めていきましょう。

周囲の理解や思いやりが広がれば、LGBTQの子供たちは今よりもっと生きやすくなるはずです。

家庭・学校だけでなく、職場や近所など、意外と身近な所にマイノリティーの人たちはいたりします。

周囲が無意識に発する態度や言葉で、どれだけマイノリティーの人達の心を傷つけているのかを再確認することもできました。

言葉の暴力というのは実際に存在します。

受け入れる私たち側の、知識や心の準備も必要だなと改めて感じますね。

最後まで読んで頂きありがとうございました、感謝です(^^

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