Nature(本質)メッセージ『子供のできない所より、出来ることに目をむける』
お子さんが勉強に向かっている時、つい「字をもっときれいに書きなさい!」「もっと
文章をしっかり読みなさい!」「姿勢を正して座りなさい」など、指摘してしまう時って
ありますよね(^^
ただ、それを言い続けてしまうと、子供の勉強に一体どういう影響があると思われますか。
果たして、子供の勉強のやる気はアップするのでしょうか?
「子供のやる気を引き出す言葉」についての詳細記事はこちらです→子供のやる気を引き出す!4つのタイプ別言葉かけとは?
そこで、子供が勉強するときに、非常に大切になってくるのが親の言葉かけです。
どういったプラスの言葉を、かけるかで子供の勉強に対する、イメージやモチベーションが大きく
変わってきます。
「言葉は人の行動を導く指揮棒である。」 – ナポレオン・ヒル
他にも、親がたくさんの言葉や本質を理解する言葉を知っておくことは、必ずプラスになります。
「人生の本質を知る言葉」についての詳細記事はこちらです人生の本質を教えてくれる名言集
まずはプラスの言葉かけ、マイナスの言葉かけの効果や影響を理解しましょう。
必ず子供の勉強に対する姿勢や結果が変わってきます。
今回の記事内容 ・勉強のときの「プラスの言葉」「マイナスの言葉」事例 ・プラスの言葉の効果 ・マイナスの言葉の影響
本当に、子供に対する言葉かけを、変えるだけで勉強の吸収率や効率もアップします。
読み終えたら、子供にかけるプラスの言葉を意識した言葉かけができるようになります。
「プラスの言葉」「マイナスの言葉」事例
言葉をかけるときにもポイントがあります。
他人との比較ではなく、子供自身の過去と比べて、出来るようになった部分を具体的に
褒めてあげることです。
ときに、他人との比較の使い方を、間違えると百害あって一利なしです。
「子供を他人と比較する影響」についての詳細記事はこちらです→もう他の子と比較しない!自分軸子育てのススメ 子供をつい他の子と比べてしまい落ちこむ!比較NG行動3選
またポイントを抑えることで、より効果が高まり結果がでやすくなります。
勉強のプラスの言葉
- いつも学校や習い事に頑張ってるね
- 算数の授業で、新しいことを習ったんだね。教えてもらえないかな
- 大丈夫!○○だったら絶対出来るよ!
- 英語の宿題、もう終わったの?すごいね
- 宿題は楽勝~楽勝~♪〇〇なら簡単にできるよ
- 勉強(宿題)を楽しんでね♪
- ○○の将来が本当に楽しみだね
- 字がきれいにかけてて見やすいね
- 計算が、以前より早くなってきたね
- 姿勢がとても綺麗だね
- 以前より計算が正確にできるようになってきたね
- 記述式問題の所、回答がしっかり書けてるね
- ケアレスミスが減ってきたね!いい感じ~その調子!
- ひっ算が丁寧に書けててミスが減りそうだね
- あきらめないで最後まで解けたね!
- 最後まで自力で解く事ができて集中力がついてきたね
- 最近実力がついてきたね!
- 以前、解けなかった問題が解けるようになってて凄い!
これらの言葉は、前向きで言われて嬉しい言葉、励まされているような印象を受けます。
同時に、具体的に褒めるとういうことも、意識すると良いと思います。
細かい部分や、こだわっている所を具体的に言葉にするのがオススメです。
勉強のマイナスの言葉
子供の心はとても繊細です。
特に、勉強や宿題が大好きでやっている子はかなり少数派だと思います。
ですから、毎日のように学校や習い事で続く、勉強ばかりの環境を少しでも楽に前向きに
取り組めるよう親が、モチベーションを下げない言葉かけを意識することは非常に大切です。
- 勉強しなさい!
- 字が汚すぎる
- 計算をまた間違えてる。何度同じ事言ったらわかるの!
- あなたは全然努力が足りない
- 文章問題が全く読めてない!
- 簡単なこんな基本問題も出来ないの!?バカじゃないの
- 何回、同じこと説明させるの、理解力が悪い
- 頭がわるいから努力しても無駄よ
- 運動もできないけど、勉強もできないのね
- 計算が雑で遅い
- やる気が全く感じられない(怒)
- あなたは何をやらせても取り柄がないね
このように、マイナスの言葉は、否定的で出来ない所ばかりを指摘する印象です。
マイナスでネガティブな言葉ほど、人の脳は記憶に残りやすくなります。
同時に、マイナスの言葉は、言っている本人が自分に投げつけているのと同じです。
ですので、マイナス言葉を言っている人にも悪影響があります。
「言葉の暴力」というワードもあるくらい、言葉というのは、人を勇気づける場合もあれば
人を深く傷つけてしまう場合もあります。
親子ともに、ストレスや悪影響を余分に増やさないよう、言葉使いを意識しましょう。
勉強のプラスの言葉の効果
宿題や勉強に対して、ポジティブな面を見つけて褒めることはとても重要です。
とにかくなんでも褒めればいい、というものではないですが、言葉一つで親が自分を
理解してくれている、分かってくれているという愛情表現の一つにもなります。
例え、家族であっても言葉にしないと伝わらないことも沢山あります。
親子であっても、持ちつ持たれつの関係です。
家族同士で、日ごろから感謝や愛の気持ちを伝えることは大切なことです。
言葉も自分が出したものが、必ず自分のもとにかえってきます。
だとすると、あなたはどういう言葉を、お子さんに投げかけますか?
感情は見えないですが、どういう心で言葉を放ったかというのは相手にも伝わります。
相手をよく理解した上で、言葉を適切に使うことが重要です。
「子供を理解し適切な言葉を使う」についての詳細記事はこちらです→子供のやる気を引き出す!4つのタイプ別言葉かけとは?
プラスの言葉の効果
- やる気やモチベーションが高まる
- 自信が育まれる
- 自己肯定感が高くなる
- 学習意欲を向上させることができる
- 学習効果が高まる
- 勉強が好きになる
- 高い集中力が身に付く
- 周囲との人間関係が良くなる
- 物事を前向きに考えることができる
- 思いやりのある人間になる
- 新しいことへ挑戦する意欲がわく
- 人生を肯定的に捉えることができる
- 人生が好転していく
ポジティブな声かけをすることで、親子ともに確実に良い方向へ変わります。
親が、認めてほめてくれているのを感じるとやる気が出てきます。
もっと親に喜んで欲しい、認めて欲しいという心理が働くからです。
「子供が親に求めるシンプルなこと」についての詳細記事はこちらです→子供が親に求めるシンプルなこととは?
そして、科学的にもエビデンスがあるのですが、勉強に対して前向きな言葉を
かけてもらった子供の方が、脳が活発に働き頭の回転が良くなることで、成績も実際に
上がったそうです。
リラックスできて、集中できる環境になるからだと思います。
子供の出来ていない所を、先に指摘するのではなく、まず出来ている所に目を配りプラスの言葉かけをすることが大切です。
特に本人が、努力していることに対してプラスの言葉かけをすると効果があります。
その後で、指摘する必要のある話をすると、子供も素直に聞く耳を持ってくれると思います。
なぜなら、いきなり否定や指摘から入ると、その時点で相手の話を聞く耳を持てなくなる
可能性が高いからです。
宿題や勉強に対するイメージが大きく変わった事例
小学校低学年の頃は長い文章を書くのが本当に嫌いでした。ところがあるとき私の母親がこんな魔法の言葉を言いました。
「あんたは文章を書く才能に恵まれているね」根拠は分かりません。しかし私はその時以来ずっと、勘違いをし続けてきました。それはもしかしたら、今でも続いているのかもしれません。つまり「自分には文章を書く才能があるんだ。だから国語の記述とか作文は得意なはずなんだ」という勘違いです。私は母親の魔法にかけられて以降、国語の宿題や作文を嫌だと感じたことは一切ありませんでした。「こうした声かけをすることで、子ども達は勘違いをして、その分野でより一層努力するようになります。そしてそれが、他の科目の学習意欲へといい影響を及ぼすようになっていくのです。」
引用元 執筆者:宮本 毅
学習・受験ガイド https://allabout.co.jp/gm/gc/446258/
言葉の影響力がいかに大きく、そして長い期間に渡って、どれほど本人に影響を与え続けるのか。
この文章を通して、改めて感じさせられます。
魔法の言葉をかけるチャンスは沢山あります。
勉強や宿題の時だけでなく、毎日何かしら魔法の言葉をかけてあげてください♪
言葉をかける時のタイミング
プラスの言葉をかけるときの、タイミングも大切ですね。
勉強しないとと、自分でも思っている時に、親から「勉強しなさい」と言われする気がなくなるという話はよく聞きます。
何より、子供の気持ちを理解し、親自身が不安になったり焦らないことが大切です。
子供の様子を観察し、タイミング良く言葉をかける必要があります。
プラスの言葉は、子供のやる気やモチベーションを高めるのに効果的です。
また、集中力や勉強を継続する力を与えてくれます。
以下が、言葉をかけると良いタイミング3つです。
子供が勉強を始める前
子供が、勉強する意欲やモチベーションを高める言葉をかけてあげて下さい。
「今日はどんなことを勉強する?」「いつもよく頑張っているね」「継続できて偉いね!」
子供が勉強中(子供が困っている、モチベーションが下がっている時)
勉強中は、励ましたり努力を認めるなどの、言葉かけが良いと思います。
子供がわからない問題を解いてる時は、ヒントを出すなどサポートしてあげるのも良いです。
その際、なるべく答えは教えず、子供と一緒に考えて答えを見つけると良いです。
時には、考えている最中「親が待つ」ことも必要です。
根気がいりますが、忍耐が試される所です。
また自分で考えて答えを出せたことが、子供の勉強に対する自信につながります。
「何かわからない所があったら一緒に考えよう」「とても集中して出来ているね」「ママも一緒に勉強するね」「あきらめないで、考えることができてるね」「できる、できる。解ける、解ける。簡単、簡単」
また子供が集中しているときは、声を掛けずに見守るのも一つの方法です。
子供が勉強を終えたとき
子供の成果や努力を認めてあげるタイミングです。
「偉いね、今日もよくできたね!」「勉強の成果がでてきてるね」「問題解けると楽しいね」
ただ、言葉かけのしすぎには注意が必要です。
子供が勉強に集中できなくなったり、逆にプレッシャーを感じたりする可能性があるからです。
くれぐれも、子供のタイプや様子を観察しながら、タイミングやバランスを考えて行ってみてください。
勉強のマイナスの言葉の影響
次に、マイナスの言葉かけの影響を見ていきます。
勉強のマイナスの言葉は、子供のやる気やモチベーションを下げ、勉強嫌いになる
可能性が高まります。
また、子供の自信を失わせ、自己肯定感を低下させる可能性もあります。
だけどいちいち褒めてたら、子供がつけあがって調子に乗るなどと思われるかもしれません。
確かに、何でもすぐ褒めればいい、という単純なものでもありません。
その事例が、下記の引用にわかりやすく表現されています。
「実験」では、(褒めて育てることを否定しているわけではありませんが)むやみやたらな褒め方は、実力を伴わないナルシストを育てることになりかねないと示しているそうです。「よく頑張ったね」と努力した内容を褒められた子が、成績を伸ばしたそうです。親が俳優になって子どもを褒めるのは禁物でした。本心とか真心といったものが置き去りにされた、芝居をしている親子の会話に聞こえて違和感がありました。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/81483?page=3
このように、単にやたらと褒めるということではありません。
本心で心を込めて、相手に励ましや努力を認める言葉を投げかけることです。
批判や否定ばかりでは、人の心は動きません。
むしろ子供のやる気は失せ、親の言っている内容が半分も頭に残らない状態になると思います。
言われた言葉に傷つき「やっぱり自分はダメだ。やっぱり出来ないんだ」と
自己否定を繰り返し、ゆがんだ自己イメージを持ってしまうことにもなりかねません。
そのくらい、否定的でネガティブな言葉というのは非常に強力です。
この状態では、苦手な教科がさらに嫌いになり、勉強に対する苦手意識も増すばかりです。
こうなると、他の教科にも悪い影響を及ぼす可能性もあります。
ですから言葉選びは、子供を勉強好きにさせるか、勉強嫌いにさせるかの非常に重要な
ポイントになるということです。
そして、間違いなく親子関係にも悪い影響を及ぼしますから、気を付けたいところですね。
「親子関係が悪くなる親のNG行動」についての詳細記事はこちらです→親子関係が悪い場合に見直す必要のある親のNG行動10選とは?
まとめ
今回はプラスの言葉かけとマイナスの言葉かけとその影響についてお話させていただきました。
ただ親にとっては忍耐が求められます。
でも、勉強が楽しくできて、学ぶことの楽しさを知る事ができれば、子供は自ら勝手に
学ぶようになっていくと思います。
ですから、親が子供の自ら育つ力を信じて、邪魔しないように言葉はなるべく少なく簡潔に
伝えることをオススメします。
すると必ず何か変化があるはずです。
最終的には、一番シンプルですが親が背中で見せることだと思います。
親が自分の仕事や勉強など、やりたいことに向かって一生懸命学んでいる、頑張っている
姿をお子さんに見せることです。
これが、実は一番説得力があります。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます(^^