今日のNature(本質)メッセージ『人は無意識に相手の未熟さや欠点を探してしまう。相手に期待や理想を押し付けすぎてはいけません』
皆さんは子供に対して「親に似て、勉強が苦手なのかしら?」
「親と一緒でとても臆病で心配性な所がある」「子供の言動が、自分の子供時代とそっくりだ」
など様々な印象や感想を、お持ちなのではないでしょうか。
でも本当は、遺伝子・環境が一体どこまで、何に対して影響しているのか気になりますよね。
そこで今回は、子供にとって遺伝子と環境どちらの影響が、大きいかについてご紹介したいと思います。
また、最後の方では「小児脳科学者 成田奈緒子氏」による良い環境とは?
についてもぜひ、併せて参考にしていただくと、より一層理解が深まると思います。
今回の記事はこんな人におススメ
・遺伝子と環境どちらの影響が大きい?
・子育ての辛さを環境や親の関わり方で整えたい
・子供の可能性を最大限に引き出したい
今日の内容を理解することで、子供が持つ様々な能力・才能を引き出すきっかけになればと思います。
きっと、子育ての心配・不安解消の、一助になると思います。
子供にとって遺伝子と環境どちらの影響が大きい?
結論から言いますと、遺伝によって子どもの能力や、特性のすべてが決まるわけではないです。
また、環境による影響も大きいことが、科学的にも裏づけられているからです。
- あらゆる行動や心の働き:遺伝の影響を受けるが、遺伝と環境の影響がそれぞれ半々くらい
- 知能:世界中の研究者により、知能は遺伝子の影響を60%程度受ける。環境は40%
- 性格:30~40%程度、遺伝の影響を受ける。性格においては、遺伝より環境の影響が大きい場合が多い。
- 芸術センス:測定可能な要素では、遺伝の影響が50%程度
ただ、多くの場合、複数の遺伝子の組み合わせの影響を受けると言われています。
一人一人詳しく見ると、遺伝による影響の受け方は、それぞれ千差万別と言えると思います。
それでもやはり、どのような遺伝子を持っていても、環境によって子供の発達や才能に
影響を与えることは疑う余地はないと思います。
また親の遺伝子が、全てそのままコピーされるわけでもありません。
この視点から見ると、関わり方が難しいと感じる、特徴ある遺伝子(発達障害、学習障害)
であっても親の関わり方や、環境次第で成長度合いが変わってくると言えると思います。
特徴ある遺伝子を持つ子供ほど、この影響はより強く大きいと言われています。
親が関わり方を変化させ、ポジティブな環境を整えることで、より育てやすくなるというわけです。
たしかに遺伝をベースに、環境を整えることで、一層子供の才能・能力・特性がより良い形で、引き出される気がします。
では次に「ポジティブな環境」とは、具体的にどういうものかを解説していきます。
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環境1.規則正しい生活習慣
一番に規則正しい生活習慣を、身に着けることが重要です。
睡眠・食事・運動を意識し、生活に上手に取り入れ習慣化することが大切です。
特にこの3つの要素を整えることは、心や体を安定させたくましく育ててくれます。
規則正しい生活習慣は、健全な心と体を作るカギになります。
たとえば、脳の発達には順序があります。
0から5歳 体の脳=生きるための脳(睡眠、食事、運動)
1から18歳 お利口さん脳=人間らしさ脳(言語、運動、勉強、スポーツ)
10から18歳 心の脳=社会の脳、社会性(社会での幸せ、成功)
また、これらの成長に欠かせないのが、規則的な生活習慣です。
特に、朝ごはんをしっかり食べ、昼食・夕食も栄養やバランスを考えた食事内容にします。
甘いお菓子は少な目に、野菜・果物・たんぱく質・炭水化物をメインにメニューを作るなどです。
良質な水の摂取も重要ですね。
また朝食は、パン(食パン・菓子パン)より、断然ご飯がおススメです。
なぜなら、栄養の吸収を妨げてしまうからです。
またパン食は、腸内環境を荒らし、便秘や下痢や花粉症を引き起こす可能性があります。
私たちの人生はいくつもの習慣から形成されています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
引用:マザー・テレサ http://earth-words.org/archives/2184
環境2.睡眠時間について
次に生活習慣については、次の順に重要視されています。
1.睡眠 2.食事 3.運動
日本の子どもの睡眠時間は、世界と比べても少ないと言われています。
・世界の理想として、小学生→10時間 中高生→9時間 大人→8時間
・日本の現状として、小学生→8時間 中高生→7時間 大人→6時間
大人も含めて世界より2時間も少ないのが現状です。
※米国睡眠財団が推奨している年齢別の必要睡眠時間は、3歳から5歳が10~13時間、
小学生が9~11時間、中高生が8~10時間です。
(これらの時間はあくまでも目安であり、体質や生活習慣など個人差を考慮する必要はあります)
睡眠は、身体の回復と修復をしてくれます。
また脳の機能をアップさせ、精神を安定させてくれるものです。
十分な睡眠をとることは、私たちの日常生活の質を、向上させることにもつながります。
まず睡眠の時間を、確保してからそれ以外のスケジュールを、組み立てるのがオススメです。
睡眠を軽視して、勉強や運動や習い事を頑張っても、パフォーマンスは上がりません。
逆に体や心に負担がかかり、結局長く続けることができなくなる可能性が高いです。
適度な休息は、人間にとってとても重要なことです。
人間は休息をとることで、パフォーマンスが上がるからです。
休憩の役割
休憩することで、確実に人は生産性・記憶力・体力・気力が充実します。
長時間の脳や体の活動は、ストレス・精神の疲れを増幅させることになります。
また、長時間連続の作業や学習を行うことは、集中力の低下を招くのです。
このことによって、生産性が大きく下がってしまいます。
ですから、脳をいかに休ませながら、使うことができるかが重要になってきます。
たとえば、何も考えずボーっとしてみたり、瞑想・マインドフルネスもおススメですね。
また脳を何時間も使い続けると、ストレス脳が高まりイライラしたり
正常な脳の使い方ができなくなるようです。
このように、休憩は、身体や脳を回復しエネルギーを補給してくれるものです。
疲れを取るための休息は、体力の維持や持続的な活動には必要不可欠とです。
ぜひ、休憩を上手に取り入れながら、楽しく継続できる工夫を探してみてくださいね。
環境3.子供の話をしっかり聞いてあげる
子供の話を、肯定的にしっかり聞くということです。
否定せず肯定的に、話をただ聞くのがポイントです。
ここで大切なことは、理解できなくても共感・理解を示すことです。
また、アドバイスや意見を言わないことも重要ですね。
つい言いたくなりますが、あいづちを打ちながら話をただ聞くことに徹するのがベストです。
子供であっても本音では、自分の意見や考えをちゃんと持っていたりします。
もし自分の意見がないとしたら、親が細かいことまで口を出していないか、振り返るチャンスです。
本人を信じて任せることも、自立させる上ではとても重要なことです。
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あらゆる未知なる経験や人との出会いが、自信や自己成長を促してくれるからです。
子供は親の言うことに、反発するくらいが丁度良いのです。
子供が自己主張できない場合、親の関わり方を客観視する必要があるかもしれません。
親に対して「どうせ否定されるだけだから何を言っても無駄」。
「親と違う意見や考えを言うと、機嫌が悪くなって怒られるから言えない」。
ほかにも、嫌われたくないからと、遠慮していたりするかもしれません。
話をしっかり聞いてもらえた子供は、自分を受け入れてもらえたという、安心感と信頼を感じます。
小児脳科学者が提唱する良い環境とは?
小児脳科学者の成田奈良緒子氏が、提唱する「良い環境」とは?
6つのポイントをご紹介します。
1.確率されたぶれない生活習慣
規則正しい生活(早寝、早起き、睡眠、食事、運動、ストレスをためないなど)
2.調和がとれたスムーズなコミュニケーション
お互いを信頼しあえる関係性の構築
3.互いを尊重して協力しあう体制
家の中での役割分担(2歳からできる)、お手伝いなど
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4.ストレスの適切な対処法を共有する
大人も無理をしない、子供ももがんばらせすぎない
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5.大人と子供互いに楽しむ
ポジティブな明るい家庭の雰囲気をつくる(脳がよく育つため必要)
6.大人はぶれない軸を持つ
大人が自分をもっと大事にする、親自身が気分よくするためのメンテナンスを心掛ける
★親も自分を大切にし、家で機嫌よく過ごすことが一番です!
今のあなたに役立つ参考記事はこちら☞家族関係のカギは母親の精神的安定!その為に必要な4つの事は?
まとめ
子供の成長は、遺伝子だけでも、環境だけでも決まらないということですね。
両方か、あるいはより良い環境を整えることで、子供の能力を最大限引き出すことが可能なわけです。
育てる環境をポジティブなものにすることで、子供自身の精神的安定が増します。
慶應義塾大学 文学部 教授 安藤先生も、「遺伝的にある素質を持っていたとしても、
その素質が発現するかどうかは環境次第。子どもが成長する過程で何より大切なのは良い
環境を親御さんが作ってあげること」だと話しています。
どんな遺伝子も、育める環境が整っていなければ、最大限には育ちにくいということですね。
ここから何かヒントを見つけ、子育ての環境作りに、ぜひ活かしていただければと思います。
今日も、読んでいただきありがとうございました、感謝です(^^
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